
連休を挟んでささやかな夏休みである。といっても東京から出るわけではない。散歩、読書、映画、美食と朝寝坊の日々。
今朝は、国立近代美術館へ、ゴーギャンでも観ようかと思ったが、なんと2日前に展覧会は終了とある。本館は月曜日でもないのに閉館。くやしいからそのまま坂を登る。国立文書館を横目に見ながら北の丸公園に至る。9月の末とはいえ少し歩くと汗が出る。森の木陰はありがたい。
国立近代美術館本館は休みでも、北の丸公園の工芸館はひっそりと開いていた。訪れる人も少なくて、気分がいい。
工芸館は旧近衛師団司令部の建物を利用したもので、明治43(1910)年3月に建てられたとのこと。ビクトリア風の煉瓦造りである。石造りの屋内は天井が高く、重厚であるものの残暑の時には涼感がある。特別展示は「染野夫妻陶芸コレクション」でバーナード・リーチなど。
工芸館を出て、そのまま北の丸公園を九段方面へ向かう。樹影のベンチに腰かけると、猛烈な藪蚊の大群に襲われるので、退散。池の畔、芝の上の石椅子に腰かけることにした。スタバの紙袋からコーヒーとサンドイッチを出している若いカップル、昼食後の読書をするサラリーマンらしき人、昼寝をする人、普通の人たちのゆるやかな昼休みである。
武道館横から九段下まで歩く。武道館では今夜のコンサートの準備をする人たちが働いている。九段したから飯田橋方面に向かって左に入ると、小さなフランス料理屋があったので入る。厨房がカウンターの向こうに見える。料理人が二人の男性、給仕が二人の女性。980円で、サーロインステーキとスープかデザート、コーヒー。ステーキと付け合わせのジャガイモのグラタンに満足。
飯田橋の欧明社で2冊本を手に入れて神楽坂を登る。途中、上島コーヒー店で休み、今手に入れた本を拾い読みをする。フーコーとフレデリック ベグベデール。
坂沿いの漆器屋で普段使いの椀を衝動買い。歌舞伎椀という濃い紅と黒の縞模様、山中塗りだという。まだ16時、さてこれから何処へ向かうか、のんびり初秋の東京散歩はまだ続く。