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大晦日の奈良公園を歩く

東大寺1

思い立って、大晦日に東大寺へ向かう。寒波到来の直前、静かな奈良公園を散策。いつものように二月堂から見る景色は、平城京気分にさせてくれる。時代は変わり、二月堂横の名物の蕨もちを供するのは、仏を尊ぶ中国の人たちだった。春日大社では、数時間後の初詣の準備に忙しくする白装束の娘たちが華やいでいた。

今年もよろしくお願いします。

『闘うレヴィ=ストロース』(平凡社)刊行記念:渡辺公三 中沢新一 対談

闘うレヴィ=ストロース (平凡社新書)闘うレヴィ=ストロース (平凡社新書)
(2009/11/14)
渡辺 公三

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とうとうと言っては不遜ですが、レヴィ ストロースが亡くなった。直ぐにLe Monde紙上でも巨星の追悼企画があった。本書は、レビ ストロースの特に青年期に焦点を当てている点が新鮮である。
12月18日に紀伊国屋にて同書の発刊を記念して、著者の渡辺氏が哲学者の中沢氏と対談した。
驚いたのはホールが満員であったことだ。それも若い人からお年寄りまで。改めて、レビ ストロースが今の私たちに影響を与えていると感じ入った。

構造主義は古いのではなく、未だ書かれたもの全てが解釈されているわけではないという、お二方の意見が印象的だった。
楽しみはこれからだというわけである。

絹ー映画では描ききれない日本の彩かな美

絹 (白水uブックス―海外小説の誘惑)絹 (白水uブックス―海外小説の誘惑)
(2007/12)
アレッサンドロ バリッコ

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イタリア人の作家が19世紀のフランスと日本を舞台に描く幻想的な話。日本の日本らしさが色濃く残っていた幕末の頃、江戸という都会ではなく東北らしい架空の村落で、蚕の卵を買うフランス人の若者。深い闇と静けさに満ちる空間、日本人でない眼の権力者ハラ ケイの女への断ち切りがたい欲望、国に残した美しい妻、エレーヌ。幕末の動乱というか、世界がグローバル化しつつある19世紀後半を舞台に物語は進む。
映画化されているが、説明されない余韻を楽しむには原作がお勧め。

テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

フランスに住むということ、その断面ー異国の客

異国の客 (集英社文庫)異国の客 (集英社文庫)
(2009/08/20)
池澤 夏樹

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パリの郊外、森の近くの小さな町で家族で生活するとは、なんと羨ましい。季節が変わると食材も変わる、日本では味わえない茸を自分で料理する楽しさ。パリから見る世界は2003年から2005年、9,11以降の時代であるが、時に中世や第二次世界大戦の時代にも思いを馳せる。作者は明治の画家浅井忠が描いたグレという町も訪ねてみる。京橋のブリジストン美術館で、「グレの洗濯場」を先週観ることができ、一度訪ねてみたいものだと思った。

異次元への浮遊感 「星に降る雪/修道院 」 池澤夏樹著

星に降る雪/修道院星に降る雪/修道院
(2008/03)
池澤 夏樹

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死後の魂を感じる。そういう魂の密度の高い場所というものはあるものだ。

本書に収められた2編は、岐阜県の山奥とギリシャの離島をその舞台に選んでいる。星たちから降り注ぐニュートリノンを観察するための深い地下、人々の信仰を集めた僧院の跡で、思いがけず誰からの死後の魂を感じる人たち。かけがえのない友を感じる男、そして何十年も前に逝った苦悩の魂を感じる女、そしてその魂の生前に関わった人たちとの交流。

読み進むと、運命という大げさなものでもなく、人が選び取って訪れる、その場所とは必ずしも偶然ではないかもしれないと、思わせてくれる。

特に後編で描かれる、ギリシャの離島の乾いた空気や石の匂い、アニスの酒の香り、そして見たこともない海の碧さは好ましい。

テーマ : 小説
ジャンル : 小説・文学

セバスチャン サルガド・アフリカー東京写真美術館

サルガドのアフリカ、どう言葉で表現したらよいか。人類生誕の前の地球と聖書時代を切り取って差し出しているようだが、これが紛れもなく現代のアフリカなのだ。

ルワンダの恒久に見える茶畑の平穏と、94年以降の虐殺の痕、ツチ、フツ関わらず生まれた夥しい難民の表情の対比は、人間の過ちを続ける愚かさを静かに語る。

ブラジルーパリーアフリカ、サルガドの写真にその背景を感じることもできる。
写真は、やはり展覧会で。

キンドルのある生活

というほどでもないが、時と場所を選ばずに読書ができるのは、活字中毒にとってはありがたい。弱点は、日本語が使えないところか。ただ、キンドルがあれば紙の書籍を読まなくなったり、本屋に行かなくなるということはない。
本屋に行けば時間の許す限りうろうろするし、気に入った本があれば今までどおり買って積んでおく。
いくつかの本を気分によって何冊か並行して読むスタイルも変っていない。そういった何冊かの一部分がキンドルに入っているという感覚だろうか。

ただLe mondeを毎日ではないが、時々読めるのは楽しい。ネットでは読めない読書や映画の特集は貴重だ。スクラップする機能があるので、資料として残すこともできる。

自宅では紙の本や雑誌、出かけるときはキンドル、これが最近の読書スタイルになっている。

地下鉄の長いエスカレーターで爪を切る人

ソフィアローレンが長い地下鉄のエスカレーターを虚ろな表情で降りてゆく。「ひまわり」の忘れられないシーン。あの頃の日本の地下鉄は、そんな長いエスカレーターは無かった。しかし、最近の東京の地下鉄はやたら長い。長いエスカレーターでは、携帯でメールを確認したり、ニュースを読んだりしている人、読書をする人、化粧する女性、キスをする人たち、いろいろいる。危ないなあと、少し思う。急にエレベーターが止まったら。しかし、あまりに長いエスカレーター、仕方ないだろうか。

エスカレーターでは人はいろいろなことをしている。しかし、爪を切る人は今夜初めて見た。爪を切るあの音が静かなホールに響いていた。なんともロマンテイックでない気分になった。

キンドルは来た、けれど

10月22日にキンドルが届いた。1日早いような気がするが、とても嬉しい。期待がふくらむ。おもちゃを手にした子供のようである。早速充電、Kindle shopからLe Monde22日版をダウンロード、早い。仏語辞書もダウンロードして、仏語環境を作ってみる。辞書を英語版と交換してみると、単語の前にカーソールを置くと画面の最下方に英語で意味が示される。しかし仏語辞書は、用例も少なく英語辞書と比べると随分見劣りがする。フランス語文法書(英文)も11ドルでダウンロード。

Kindle shopが扱っている書籍は3万冊あるというが、当然何でもあるわけではない。欲しい本が英文でも微妙に見つからない。やはり著作権の関係だろうか。仏文では、モンテクリスト伯を2ユーロでダウンロード、楽しみながら読めそうだ。しかし、仏語本は極めて少ない。英文ではどうだろうか、英文でIshiguroを検索すると、ほとんどの著作があるが、最新作は無い。とはいえ英文であれば、古典だけが読めるわけでもなさそうだ。

Kindle購入は、Kindle shopでどんな本が手に入るか、確認してから決めるべきだと思う。

22日から使い始めて25日には電池が無くなった。wirelessを繋ぎながら使っていたせいか。Amazonの説明では2週間は電池はもつとあったような気がするけどなあ。工夫は必要である。

いろいろあるが、軽くて読みやすく、眼も疲れない。いつも手許に置いておくと可愛い奴である。

何もない中込という町

長野県佐久市に中込という小さな町がある。何もないのがいい。千曲川が音を立てて流れていて、浅間山が見える。静かである。清潔で安いホテルがある。
「いいじま」という蕎麦屋が、小さな町にしては不釣り合いなくらい活気のある飲食街にひっそりとある。料亭風の玄関を開けると、若い主人が出てきて、おまかせしかないが、いいかと聞く。お値段はいかほどかと尋ねると、やってみなければわからないとおっしゃる。ここで怯まず靴を脱いで上がってみよう。10月といえども夜はぐっと冷える。冷えた身体に最初に運ばれるけんちん汁は心地よい。熱々の羹、朝鮮人参の天麩羅、熱燗が五臓に沁みわたる。河豚の刺身とゼリよせ。それから何だっけ。たっぷりイクラと海胆の寿司、子持ちシシャモそして最後はたっぷりの蕎麦と銀銀杏の天麩羅。しめて4500円、信州の夜、何もない町には美味いものがある。

いいじま手打そば
長野県佐久市中込2丁目10−5
0267-64-2580‎

Kindleについて

Amazonの電子ブックKindleの予約をした。23日ごろには手に入るらしい。
読みたい時に読みたい本をダウンロードして、その場で読めるというのが魅力。
仏語の書籍にも対応しているとのこと、手に入りにくい長編小説や哲学書もブックに保存して持ち運べるといいだろうなあ、と思うがどうだろうか。
有料だが、日刊Le mondeも毎朝、ベッドや通勤電車で読めるようになるかもしれない。
日本の書籍と電子ブックを補完的に使えることに期待したい。

遅れてきた夏休み

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連休を挟んでささやかな夏休みである。といっても東京から出るわけではない。散歩、読書、映画、美食と朝寝坊の日々。
今朝は、国立近代美術館へ、ゴーギャンでも観ようかと思ったが、なんと2日前に展覧会は終了とある。本館は月曜日でもないのに閉館。くやしいからそのまま坂を登る。国立文書館を横目に見ながら北の丸公園に至る。9月の末とはいえ少し歩くと汗が出る。森の木陰はありがたい。
国立近代美術館本館は休みでも、北の丸公園の工芸館はひっそりと開いていた。訪れる人も少なくて、気分がいい。工芸館は旧近衛師団司令部の建物を利用したもので、明治43(1910)年3月に建てられたとのこと。ビクトリア風の煉瓦造りである。石造りの屋内は天井が高く、重厚であるものの残暑の時には涼感がある。特別展示は「染野夫妻陶芸コレクション」でバーナード・リーチなど。
工芸館を出て、そのまま北の丸公園を九段方面へ向かう。樹影のベンチに腰かけると、猛烈な藪蚊の大群に襲われるので、退散。池の畔、芝の上の石椅子に腰かけることにした。スタバの紙袋からコーヒーとサンドイッチを出している若いカップル、昼食後の読書をするサラリーマンらしき人、昼寝をする人、普通の人たちのゆるやかな昼休みである。
武道館横から九段下まで歩く。武道館では今夜のコンサートの準備をする人たちが働いている。九段したから飯田橋方面に向かって左に入ると、小さなフランス料理屋があったので入る。厨房がカウンターの向こうに見える。料理人が二人の男性、給仕が二人の女性。980円で、サーロインステーキとスープかデザート、コーヒー。ステーキと付け合わせのジャガイモのグラタンに満足。
飯田橋の欧明社で2冊本を手に入れて神楽坂を登る。途中、上島コーヒー店で休み、今手に入れた本を拾い読みをする。フーコーとフレデリック ベグベデール。
坂沿いの漆器屋で普段使いの椀を衝動買い。歌舞伎椀という濃い紅と黒の縞模様、山中塗りだという。まだ16時、さてこれから何処へ向かうか、のんびり初秋の東京散歩はまだ続く。

Together Through Life ーー johnが逝き、キヨシロー失ったが、Bobがいた。

Together Through LifeTogether Through Life
(2009/04/28)
Bob Dylan

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ボブ デイランの新しいアルバム。嬉しいですね。この爺が "Oh, well, I love you pretty baby"(Beyond Here Lies Nothin’)と歌う。煙草に潰れた嗄れ声。単純なコード進行と単純なバンド構成。危うい演奏、しかしなぜか安心できる。

ボブの歌いに軽く合わせながら、たまには腰でも振って台所にでも立ってみるのもいいかもしれない。

テーマ : おすすめ音楽♪
ジャンル : 音楽

旅の友ーソプラノ ウクレレ

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旅は、時に寂しいときもある。夕暮れの時や深夜の貝の中に沈むとき。
楽器があると、元気になる。
最近はギターが、歳のせいか持ち歩きには重さを感じるようになった。
そこで手に入れたのが、ウクレレ。
ウクレレもオーケストラやテノールという大ぶりのではなく、ソプラノが運びやすい。
それに、いかにもウクレレらしい音がする。
私のウクレレは、KAMAKA製。
ギターのボサノバのコードをそのまま使って、結構楽しめる。

音だけでなく、ウクレレの形そのものが癒してくれるような気がする。

テーマ : 楽器
ジャンル : 音楽

フランスの新インフルエンザ検疫

フランスの新インフルエンザの検疫は、機上で「追跡調査票」に自分のフランスでの連絡先を記入するだけ。調査票は客室乗務員に手渡す。調査票の裏に発熱等症状が出た場合の電話番号等が記載されているが、調査票を提出してしまうので、自分でメモする必要あり。メモする人は少なそう。

フェーズ6になったが、これから夏に向かう欧州には緊張感はない。冬に向う南半球諸国はどうだろう。昨夜到着したコンゴ民主共和国では、検疫はいつもの通り黄熱病ワクチン接種のチェックだけだった。

テーマ : フランス
ジャンル : 海外情報

パリ シャルルドゴール空港 2Eターミナルについて

日本ーパリ便はAF,JALに関わらずこれまで2Fだったが、6月から2Eになった。
2Eは、とにかく広大で、慣れないと目的地に行きつけないし、故に相当な脚力と視力が必要。
到着すると、Baggages, Sortieを目指してゆくことは変わりないが、これがまたわかりにくい。
前の人についてゆくととんでもないところに行ってしまうこともあるので、注意。

パスポートコントロールは長蛇の列。ようやくコントロールが終わると、自分の荷物が何番のレーンから出るのか電光ボードで確認するが、ここにたどり着くのに時間がかかると、電子ボードには既に掲載されていないこともある。そこでサポートしてくれる人はいないので、広い荷物の受け取りホールを走りまわらねばならない。

ここに書いたことは、これまで私が2Eで経験したことです。旅慣れているはずなんですがーー。

2Eから発着する皆さんは、くれぐれも体と心を鍛えておいてください。

テーマ : フランス
ジャンル : 海外情報

1日のバイクの運転を振り返る

早朝は曇りだったので、午前中は大丈夫と思って出発したが、しばらくすると小雨になった。その時点で帰ることもできたが、しばらくぶりのライデイングだったので続けることにした。8時を過ぎると本降りになったので、カッパを着ることになった。幸いヘルメットは新調したばかりなので曇りもない。最近の素材は軽くて、ヘルメット内の空気の流れも良い気がする。ということで、雨の中の半日程度のツーリングを楽しんだ。雨の日曜は関越も車が少なくて運転しやすい。

ツーリングを終えて、コーヒーを飲みながら一日のライデイングのおさらいをするのが楽しみの一つだ。車庫を出てから帰るまで思い返してみると、どこでどうギアチェンジをしたか、カーブをどう走ったかをつぶさに思い浮かべることができる。将棋に似ているかもしれない。

というわけで、バイクは乗っている間だけでなく、降りてからも楽しめる趣味なのである。

初夏

日本の初夏は美しい。新緑を青いと表現する日本人の感性を育てる四季の変化。東京は、30度近い暑さだが心地よい一日だった。この美しい季節に新インフルエンザが少しづる拡がっている。
なるべく満員電車を避けるように通勤経路を工夫したり、歩く時間を長くするようにしているが、メタボには良い機会かもしれない。

暑さが続いてインフルエンザが下火になることを祈りながら。

薔薇の季節

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あっという間に薔薇の季節。西早稲田の小道を彩る庭の花。散歩の楽しい夏の宵。

江戸の藤

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神楽坂、新潮社横に藤が咲いている。2本の大木に咲く紫の花房を、明治の頃鴎外も仰ぎ見たことがあったのだろうか。

テーマ : 写真日記
ジャンル : 日記

マスクの行方

マスクの生産が追いついていないらしい。豚インフルエンザのためだ。マツキヨに行ってみると、これ一つしか残っていないと差し出されたのは、花粉症用のガーゼマスクだった。これでは、インフルエンザの飛沫感染はから守れないでしょう、とは言えず、130円で購入した。山手線に乗ると、マスクをしている人は意外に少ない。10人に一人だろうか。しかも、ほとんどがあの花粉症用のマスク。今は、フェーズ4が宣言されているので、人ごみの多いところにはなるべく行かない方がいいのだから、電車なんかには乗らないのがいいのだが、私も含め、そうは言ってはおられない人ばかりだろう、休日出勤も多いかもしれない。
しかし、売り切れているマスク、大量のマスクは今どこだろう。少数の人が多量にストックしているのかなあ。

煙草の煙

早稲田の小道を歩いていると、幽かに煙草の匂いがする。見ると、はるか先を喫煙しながら歩く若者がいる。ここまで鼻粘膜は敏感になっているか、と我ながら苦笑する。フランスは、一足先に公的な場所での喫煙は禁止になった。しかし、パリのキャフェご自慢のテラスでは喫煙が容認されているようである。フランスらしい、「共生」の哲学か、ただ単に「妥協」の産物か。反対に、東京ではJRのホームの喫煙スペースは最近無くなってしまった。利用者の苦情が多くなったというのが理由らしい。東京の喫茶店は、まだまだ喫煙者優位ではなかろうか。喫茶店で本を読むのが好きだが、禁煙の喫茶店はまだまだ少ない。コーヒーをポットに詰めて新緑の公園でGWの午後を過ごす、というのも煙草の煙に敏感な者には良い考えかもしれない。

ダカールにてル・クレジオ氏と”ちょっとだけ”話す

ダカールといっても、2月の夜は少し寒い。その肌寒いフランス文化センターの野外劇場で2008年度ノーベル文学賞を受賞したル・クレジオを中心にしたラウンド・テーブルが催された。といっても、私は旅の途中、偶然その時間に文化センターのキャフェに寄ったところ、幸運にも入ることができた。テーマは、文学のuniversalite、普遍性というか世界性ということだっただろうか。

ル・クレジオは、「黄金の探索者」や「アフリカの人」にあるように、英国人医師の父の仕事でモーリシャスで少年時代を過ごしたことがある。4回目の訪問となるダカールの印象を問われて、作家は、そこにいることの喜びを伝えた後、第二次世界大戦直後の初めてのアフリカへの船旅に寄航したダカールの「豊かさ」の印象が強かったと答えた。戦中、戦後の荒廃と困窮のフランスと比べて、ダカールの海、人、食べ物が少年の目には何と豊かに見えただろうか。

講演の後、文化センターのキャフェで作家と一言だけ話すことができた。日本人で、彼の作品を読み続けていることを告げると、温かく受け止めてくれ、4月には日本に行くことになっている、と微笑みながら握手を求めてくれた。本の一瞬ではあったが、恋人に愛を告白するような幸福を感じた。長生きをすると良いこともあるものである。



Mercredi 25 février
18h30 - 20h30: Théâtre de verdure de l’Institut français Léopold Sédar Senghor (Dakar)
Rencontre de Jean-Marie G. Le Clézio, Hubert Haddad et Jean-Christophe Rufin avec le grand public. Séance de signatures en collaboration avec la librairie des 4 Vents

テーマ : アフリカ
ジャンル : 海外情報

Café de Métroについて

Café de Métroは、表参道に実在するらしい。というわけで、本日から店の名前を変えました。Café de Métroは、たまたまではなく、昔パリで私の仕事場の隣にあったキャフェの名前です。今は、もうありません。キャフェといっても、場末の常連が集まるような小さな店で、カウンターにテーブルが2,3脚、そしてピンボールだけはちゃんとありました。家族でやっているキャフェで、私たちはつけで飲んだり、食べたりしていました。寒い冬、遅い昼食に熱々のクロックムッシューとパナッシェは楽しみでした。あのクロックムッシューの美味しさは、Deux Magotsなんかでは味わえないでしょうね。何年か前に行ってみたんですが、もう店はたたんでありました。
地下鉄の駅の横にある、キャフェ、Café de Métroを思い出してこのキャフェの名前にしたんですが、東京にちゃんと同じ名前の店があるんであれば、やめましょう。

新しい名前はCafé de Non Problèmeです。ふざけた名前ではありません、この名前のキャフェは90年代にプノンペンにありました。いろいろ問題のあるのが人生ですが、キャフェにいるときだけは、問題が無いというのがいいですね。どうぞ、ゆっくりしていってください。

Foyer Du Vietnam -パリのベトナム料理

パリでベトナム料理といっても、珍しくもない。Foyer de Vietnamもガイドブックには必ず載っている。実は、私もあるガイドブックを読んで行ってみた。お昼だったが、とにかく満員で、隣の人と肩を触れ合うように座り込む。シンプルなテーブルとシンプルな椅子、明るくて清潔な店内。
海老のサラダとフォーヴォーは、掛け値なく美味しい。デザートも無ければ、コーヒーもない。店のベトナム人たち(たぶん)はそっけないが、サービスが悪いわけではない。こういうところが、ほっとするという人たちがリピーターになっているんだろう。フランスの「どこで食うか」というサイトでのこの店の評価は様々で、好みの違いがわかる。デザートが無いからだめだ、というフランス人や、ベトナム料理ではないというベトナム人のコメントもおもしろい。ただ、90年ころのホーチミンで食べたフォーの美味しさに近い味は、この店は出しているように思う。最近食べたハノイのフォーは美味しくなかった。自分の味覚が変わってきたのだろうか。パリでフォーが食べたいと思ったら、今ならFoyer de Vietnamがお勧め、この味、東京では食べられないよ。

80 rue Monge,
75005 Paris
Téléphone : 01 45 35 32 54
Métro : PLACE MONGE

テーマ : フランスの生活
ジャンル : 海外情報

西早稲田 浅野屋 美味しい蕎麦屋さん

雨の西早稲田、横丁にちょいと入るてえと見つかる粋な蕎麦屋、浅野屋さん。
遅い仕事帰り、9時30分がラストオーダーはありがたい。全て手作りの酒菜の数々、おいしいお酒そして手打ち蕎麦、何より汁が美味い!手間をかけて化学調味料フリーの汁は、体にしみ込むようだ。

アクセス JR線 高田馬場駅早稲田出口より徒歩9分/地下鉄東西線 高田馬場駅6番出口より徒歩7分/都電荒川線 面影橋駅より徒歩5分
営業時間 11:30〜15:00/17:30〜21:00
定休日 日/祝日  第2土曜休業

テーマ : 日々の暮らし
ジャンル : ライフ

あけましておめでとうございます

Sunrise1.jpg

マダガスカル北西部の夜明けです。
2001年9月5日、内陸部への旅の途中でした。
3週間後、携帯電話も通じず、テレビもない地域から沿岸の港町に帰ってから、9月11日のことを知りました。
普通の人たちが普通に平穏に暮らせる日が一日も早く訪れることを、今年も祈りたいと思います。

テーマ : アフリカ
ジャンル : 海外情報

コンゴ民主共和国北東地域でウガンダのLRAが住民虐殺

コンゴ民主共和国の国連ミッションは、コンゴ北東部でのウガンダLRA(The Lord's Resistance Army)による残虐行為を非難し、住民の保護のためにできうる最大限の保障をしていると報告している。国連によると12月25日に北東部のいくつかのdistrictで、LRAによって多くの住民が攻撃を受けたとされている。


クリスマスの時期に400名以上の住民が、ウガンダおよびスーダンとの国境近辺で、LRAによって虐殺されたという告発が相次いでいる。


Le Mondeから
Massacres dans le nord-est de la RDC: la Monuc condamne "avec force"
31.12.08 | 08h05


コンゴ民主共和国の東側の不安定さは、単なる国内問題ではなく、北の諸国をも交えた複数の国の利害関係も関係してる。今、この瞬間にもルワンダやブルンジ、カンボジアに匹敵するような虐殺行為が起こっている可能性がある。

テーマ : 海外ニュース
ジャンル : ニュース

コンゴ民主共和国、エボラ熱後の死者11名

「国境の無い医師団」の12月29日の報告は、コンゴ民主共和国においてエボラ熱感染患者が11名死んでいたとのこと。 Auguste Mupipi Mukulumanyコンゴ民主共和国保健大臣によれば、今回の流行は11月末に西カサイのKaluambaから始まったらしいとのこと。

Le virus Ebola frappe à nouveau au Congo-Kinshasa
LE MONDE | 30.12.08 | 14h48 • Mis à jour le 30.12.08 | 14h48
から。

この記事では、何人の人たちが感染して、そのうち何人が亡くなったか、治療はどの地域のどういう施設でされていたのか、はっきりしない。もう少し情報が集まるのを待ちたい。

テーマ : 海外ニュース
ジャンル : ニュース

モネ「印象 日の出」展

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日本人は印象派が好みだと聞いたことがある。特にモネ。何故かは聞き忘れた。その「印象派」の言葉の源となったのが、この絵「印象 日の出」であるという。パリのマルモッタン美術館所蔵の名高いこの絵が今、名古屋で鑑賞できる。

スモッグと朝霧の夜が明けようとしている港、現れたばかりの太陽の紅さだけが色彩として水と空に投影されている。空と水はその先の刻々と変化する色彩を予感させ、通り過ぎる船や動き出す艀のクレーンの音も密やかな今から想像することもできるような気がする。

この絵の他に、日本各地から集められた印象派絵画が展示されていて見ごたえがある。その中でも1点だけであったが、セザンヌが特に心に残った。

名古屋市美術館
日仏交流150周年記念 開館20周年記念
モネ「印象 日の出」展

開催期間 2008年12月23日(火・祝)〜2009年2月8日(日)


テーマ : 美術館・博物館 展示めぐり。
ジャンル : 学問・文化・芸術

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