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一人の少年の死

今朝、通勤途中の大通りの真ん中に子供が轢かれて死んでいた。警官が子供の横に立っていたが、子供は引かれた時のままらしく、不自然な姿勢で白いチョークの線でかこまれていた。きちんとしたイスラムの伝統服を着た男の子で、7−8歳くらいだろうか。道路に出血の跡も無く、飛ばされて即死だったのかもしれない。蘇生をしたという形跡もなく、何か変だ。泣き叫ぶ親の姿も、救急車の声も聞こえない。
アフリカのメガ都市はどこでもそうだろうが、車が溢れていていつ交通事故が起こってもおかしくない交通事情だが、子供の犠牲はあまりにも悲惨だ。飢えている子供が半分はいるという国でも、都会では肥満による生活習慣病が急増し、交通事故の患者で大学病院の救急病棟は満員だという。同時に、コレラの流行は収集がつかないまま雨季に入って、マラリアが猛威を振るい始めている。急速に海外資本が入ってくる都会では、貧富の格差がはっきりと眼に見える。人口の急増に対して国の対策は遅れ、1日を1ドル以下で暮らしている人が大半の地方では、今も妊娠は女性にとって命がけのままだ。
と考えながら運転していると、トヨタランドクルーザーが猛スピードでこちらの車線に飛びこんできて、間一髪ハンドルを切って接触を避けた。
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