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殺し屋日本ーフランス捕鯨報道の質の低さ

靖国もそうですが、「捕鯨」も海外に暮らす日本人にとっては、外国人から聞かれる話題の一つ。最近、インテリのフランス人からも、日本人はやっぱり鯨を食いたいのか?みたいなことをよく聞かれる。アフリカの人たちの反応は、ちょっと違って、「あいつら、白いやつら」は何でも自分の枠にはめたがるんだよね、国境も国の名前も決められたし、なんでもできると信じてる。自分たちは「馬も蝸牛も食うのにね、という話で落ち着く。

フランスの三流雑誌には、フランス人大衆の気持ちが正直に現れている。彼らの好む歌手や映画俳優の私生活の記事は、日本の芸能雑誌と同様に喧しい。そういう雑誌の代表格、Paris Matchの最新号に、オーストラリア沖で捕鯨する勇新丸にGreenpeaceがボートで妨害という記事がある。この記事、普段は鯨のことを露とも考えない私も、ちょっと傷ついた(Paris Match N° 2959 - DU 2 AU 8 FEVRIER 2006 Greenpeace : scènes de chasse au grand large.
Flore Olive)。

写真もカラーで4ページで掲載、血だらけの鯨という「残酷さ」を強調している。「銛を打ち込んだ後、殺すにはなお何弾かの銃弾が要る」など鯨を残虐に「殺す」日本人とうのが、メッセージの中心にあることは明らかだ。

2005年に日本で売られた鯨肉は5200万ドルで、「殺された」鯨の肉の多くは日本のレストランで寿司として並ぶ、と書いてある。

でもね、どこのレストランで鯨の寿司のメニューがあるんだろう??

記事の作者は、Flore Olive とあり、専属記者のようだ。読者に「殺し屋日本人」を伝える情熱には恐れ入るが、真実を
伝えるという記者の質からは程遠いようだ。

こういう報道は、フランス系メデイアではTV5などでもよくみかける。「鯨の殺し屋日本」を際立たせるような報道の背後には、「人種差別主義」と「植民地主義」の脱ぎきれないフランスの真実が見え隠れする。

1頭の鯨に涙するなら、南太平洋で強行した、きっと鯨も含む核実験での海洋生物の「殺戮」はどう説明できるのか、記者に聞いてみたい。20世紀の後半は「フランスの知性」が世界をリードした時代というが、その「知性」もこういうレベルの低い報道に対する警鐘はしないのでしょうねえ。


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