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「雪」 - オルハン・パムク

雪和久井 路子、オルハン・パムク 他 (2006/03)藤原書店 この商品の詳細を見るオルハン・パムクの本を見かけたのは、2年ほど前、フランス人の友人宅の書棚にあった「私の名は紅」(邦訳:藤原書店、和久井路子訳 )の仏語版Mon nom est Rouge でした。トルコの作家ということと、変なタイトルだなと思った記憶があります。私は、ついつい人の書棚を見てしまうというか、好きなんです。もちろん許可はいただきますが。本の傾向で、...

Nostalgieー「戻れない苦しみ」

東京一美味しい餃子は、「哈爾餃子」であることを友人から聞いたが、未だ食していない。父は、満州の鞍山という街で少年、青年時代を過ごしたので、私が子供の頃、皮の厚い餃子をよく作ってくれた。「哈爾餃子」とは、果たしてそのような餃子を言うのだろうか。いつの頃からか、ぱたりと作らなくなった。それは、父の望郷の念が薄れた頃だったのだろうか。毎夜のように子供たちに聞かせた、「満州」物語もそのころから話さなくなっ...

「いま平和とは」を読んで

「いま平和とは」最上敏樹著、岩波新書を読んだ。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4004310008/referencebook-22/ref%3Dnosim/250-3336817-6305059帯に、「新しい戦争」の時代にあきらめずに考えるとある。イントロダクションで、平和について深く考えるということは、歴史に参加するということでもありますから、考えがいを強く感じることにもなる、ともある。時に流され、現実を移ろう毎日、わたしたちは、立ち止まって...

フランス名詩選ー岩波文庫

フランス語習得は本当に難しい。こうやって仏語圏にいて、フランス語を仕事で使っていても、自然に上達するという甘いことはないのだ。天才的に優秀な人以外は、きっと苦労しているのではないかと、ひそかに思っています。結局、語学上達に近道なしと、ある人にいわれました。徹底した短文の暗記と発音矯正は上達しても続けるべきだそうです。それにしてもーー、しばし途方にくれるのは私だけでしょうか。私は、詩が好きなので、手...

シッダールタ

ヘッセの偉大さは、目に見張るものがある。シッダールタは、ゆきあたりばったりに生まれた小説ではなく、考え抜かれた思惟が小説になっている。それでも、一気に読ませてくれるのは、さすがです。高橋健二の訳は、古いですが、悪くない。というか、ヘッセの文体が短くて、わかりやすい表現とうことが大きいでしょう。驚くのは、存在と時間の概念に言及していることで、そこが気になるところでした。仏教に対する理解は深く、同時期...

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